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  • 2023.12.11.Mon

    大阪観光局理事長・溝畑氏「万博に向け健康長寿・美をしっかりプロデュースしたい」

    大阪観光局理事長・溝畑氏「万博に向け健康長寿・美をしっかりプロデュースしたい」

    11月21日、「『サイエンスヘルス講座』再生医療とNMNの可能性について」ホテルニューオータニ大阪にて開催された。 本セミナーは、(一社)NMN機能性食品開発協会と不老長美研究会、TAメディカルが主催、大阪・関西万博の誘客促進事業を担う大阪観光局が後援として開催。主賓挨拶では大阪観光局の溝畑宏理事長が登壇した。溝畑氏は「大阪・関西万博では、健康長寿と美を一つの重要なテーマとして考えています。このテーマにはいろいろなコンテンツが絡んできますが、再生医療やNMNといったアンチエイジングなどもその一つとなります。世界中が健康長寿・美で元気になるようにしっかりとプロデュースして発信していきたい」と思いを述べた。本セミナーでは「NMNとは?その効能とは?」と題し、金沢医科大学 再生医療センター特任教授の岩畔英樹氏が、NMNの効能効果などを解説。大阪観光局・溝畑宏理事長 また、そばじまクリニック院長で日本再生医療学会認定医の傍島聰氏が、「ヒト幹細胞とNMNの可能性について」と題し、現在アスリートなどの治療などで行っているヒト幹細胞を用いた再生医療のメカニズムとそれにNMNを組み合わせることによる新しい可能性について話した。傍島氏は現在再生医療にNMNを組み合わせた研究も進めており、期待感高まる講演となった。そのほか、講演では日本バレーボール協会男子強化委員長の南部正司氏が「スポーツ現場の願望~NMNへの期待~」としてバレーボール日本代表にてインフォームドスポーツ認証を取得しているNMN製品の使用について、その体感性の良さなど現場の声を紹介。また、不老長美研究会理事長の有馬ヒロコ氏は、大阪・関西万博を通してNMNなど最新のアンチエイジングを世界に発信したいと熱い思いを語った。参加した聴講者は熱い視線で熱心に講演に耳を傾けていた。そばじまクリニック院長・傍島聰氏
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  • 2023.12.11.Mon

    2023年11月の最新新着情報  NMN機能性食品開発協会 橋本圭司

    2023年11月の最新新着情報  NMN機能性食品開発協会 橋本圭司

      11月では以下の最新情報をご紹介します。 ①免疫不全動物における腫瘍形成細胞の必要条件の一つとしてマクロファージの老化状態を特定し、NMNを適用することで、マクロファージ老化誘導を抑制、腫瘍発生の抑制を抑えることを示唆する研究がリリースされました。②NMNをHIV-1における抗レトロウイルス併用療法(cART)と併用することで、白血球の一種であるCD4+ T細胞の活性化と増殖を調節することによってHIV-1治療を強化できる可能性があり、それによってCD4+ T細胞の回復と治療の全体的な有効性を改善できることを示す研究がリリースされました。③NMNが人間の腸内細菌に及ぼす影響と代謝過程についてについての研究がリリースされました。以下研究の詳細です。1.がん幹細胞説とは、腫瘍組織の中に正常な幹細胞と同様な幹細胞が存在し、それらが自己を複製する能力を持つとともに、少数存在するだけで元の腫瘍組織と同様の腫瘍を形成する能力をもつという仮説です。これに着目してされてきた臨床研究ではこれまで芳しい結果が得られていませんでした。 一方、最近では腫瘍と免疫の関係が示されてきていますが、免疫のない個体における腫瘍形成に関してはほとんど明らかになっていません。そこで本研究では腫瘍形成能を有する2種の細胞モデルを用意し、免疫不全マウスに適用したところ、腫瘍形成能に差が観測されました。この2種が腫瘍形成に関して作用特性を調べることにより、免疫不全動物における腫瘍形成能の要因を特定できるのではと仮説を立てて調べました。その結果、腫瘍形成を示した細胞モデルでは腫瘍周囲のマクロファージの老化様状態を誘導していることがわかりました。個の老化誘導因子を調べたところ、インターロイキン6であり、その結果老化したマクロファージは免疫抑制をするアルギナーゼ-1を産生しました。この老化様マクロファージは、老化細胞においてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)を使用することで知られるCD38を高発現していました。そのため、NAD+前駆体のNMNを適用したところ、マクロファージの老化が抑制され、免疫不全マウスモデルにおいて腫瘍の発生を抑制しました。表題:Tumor cell-induced macrophage senescence plays a pivotal role in tumor initiation followed by stable growth in immunocompetent condition<地域>日本・北海道大学<対象>in vitro、免疫不全腫瘍マウス<引用>Wada H, Otsuka R, Germeraad WTV, Murata T, Kondo T, Seino KI. Tumor cell-induced macrophage senescence plays a pivotal role in tumor initiation followed by stable growth in immunocompetent condition. J Immunother Cancer. 2023 Nov;11(11):e006677. doi: 10.1136/jitc-2023-006677. PMID: 37963635.<URL>https://jitc.bmj.com/content/11/11/e006677<注目ポイント>腫瘍形成の要因の一つの特定と、NMNが具体的な治療法としての可能性を示唆するものであり、癌治療戦略においても注目されるものとなります。2.HIV-1感染者の約30%は、抗レトロウイルス薬併用療法(cART)によってHIV-1ウイルス量が低下しても、CD4+ T細胞数が十分に回復しません。これはエイズや関連疾患のリスクを高めることに繋がります。ビタミンDやビタミンB3(ナイアシン)は、NADを増加させることで免疫調節に有効であり、CD4+ T細胞の回復に役立つことがこれまでの研究で示されており、NMNは、他の前駆体に比べて副作用が少なく、加齢関連の状態や感染やがんに対する免疫応答の改善に有望なエージェントとして注目されています。研究者たちは、HIV-1非感染者とHIV-1感染者から得られた末梢血単核球(PBMC)と主要なCD4+ T細胞を用いて、NMNの処理がHIV-1感染やウイルス再活性化に及ぼす影響を検討しました。結果として、NMNはHIV-1感染によるCD4+ T細胞の活性化と炎症性サイトカインの産生を抑制し、ウイルス再活性化を減少させました。また、NMNはヒト化マウスモデルにおいてもHIV-1感染に対する免疫応答を改善し、ウイルス量を低下させました。これらの発見は、NMNがHIV-1感染における免疫活性化の調節に重要な役割を果たすことを示唆し、CD4+ T細胞の回復や疾患進行の抑制に向けた新たな戦略を提供する可能性があります。表題:Nicotinamide mononucleotide impacts HIV-1 infection by modulating immune activation in T lymphocytes and humanized mice<地域>中国・香港大学<対象>HIV-1非感染者とHIV-1感染者から得られた末梢血単核球(PBMC)と主要なCD4+ T細胞、マウス<引用>Mo Y, Yue M, Yim LY, Zhou R, Yu C, Peng Q, Zhou Y, Luk TY, Lui GC, Huang H, Lim CYH, Wang H, Liu L, Sun H, Wang J, Song Y, Chen Z. Nicotinamide mononucleotide impacts HIV-1 infection by modulating immune activation in T lymphocytes and humanized mice. EBioMedicine. 2023 Nov 17;98:104877. doi: 10.1016/j.ebiom.2023.104877. Epub ahead of print. PMID: 37980794.<URL>https://www.thelancet.com/journals/ebiom/article/PIIS2352-3964(23)00443-7/fulltext#%203.NMNは、人間の免疫や代謝に関係する多くの生化学的反応に関与しており、心血管系や神経系の疾患や老化に対する治療効果や予防効果が期待されています。また、NMNは、膵島機能の維持やインスリン分泌の改善にも作用し、糖尿病や肥満などの代謝性疾患の予防や治療にも有効です。しかし、NMNが人間の腸内細菌でどのように代謝されるかや、腸内細菌にどのような影響を与えるかは、まだ十分に解明されていません。そこで、この研究では、体外で唾液や胃腸の条件を模した消化モデルを用いて、NMNの消化特性を評価しました。さらに、人工的に腸内環境を再現した装置(BGR)に、糞便を接種し、NMNを発酵させることで、NMNが人間の腸内細菌に及ぼす調節機構と、腸内細菌の存在下でのNMNの代謝過程を解明しました。この研究の結果は、NMNが人間の腸内健康を改善する機能性栄養素としての基礎的な情報を提供するとともに、人間の腸内でのNMNの代謝過程についても新たな知見をもたらすものです。表題:In vitro digestion under simulated saliva, gastric and small intestinal conditions and fermentation of nicotinamide mononucleotide, and its effects on the gut microbiota<地域>中国・江蘇省農業科学院農業生物学・生殖資源生物工学研究所<対象>in vitro消化モデル等<引用>Zhaocheng Tang, Peng Bao, Xitie Ling, Zeyu Qiu, Baolong Zhang, Tingting Hao,In vitro digestion under simulated saliva, gastric and small intestinal conditions and fermentation of nicotinamide mononucleotide, and its effects on the gut microbiota,Food Research International,2023,113779,ISSN 0963-9969,https://doi.org/10.1016/j.foodres.2023.113779.<URL>https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0963996923013273 ――以下、研究、トピックの詳細(翻訳)―― <研究>1.Tumor cell-induced macrophage senescence plays a pivotal role in tumor initiation followed by stable growth in immunocompetent condition背景 がん幹細胞説は、生体内での腫瘍形成は、幹細胞性を有する特定の腫瘍形成細胞によってのみ駆動されると提唱している。しかし、腫瘍の幹細胞性を標的とする薬剤を試験するために行われた臨床試験では、これまで満足のいく結果は得られていない。最近の研究では、腫瘍における免疫の関与が明らかになった。しかし、免疫のない個体における腫瘍形成とそれに続く安定した増殖の要件は、ほとんど不明である。方法 このことを明らかにするために、我々は2つの同様に誘導された膠芽腫株、8Bと9Gを用いた。これらはいずれもp53欠損神経幹細胞に発癌性H-RasL61を過剰発現させることによって樹立された。1000個の細胞を用いた同所移植モデルの免疫不全動物では、両者とも腫瘍形成能を示した。一方、免疫不全動物では、8Bは同様の腫瘍形成能を示すが、9Gの腫瘍形成能は非常に低い。このことは、免疫不全動物では8B細胞が腫瘍形成細胞であることを示唆している。そこで、8Bと9Gの免疫細胞との相互作用特性の違いから、免疫不全動物における腫瘍形成能の要因を同定できるのではないかと考え、解析を行った。結果 9Gとは異なり、8B細胞は腫瘍周囲のマクロファージの老化様状態を誘導した。8B細胞によるマクロファージの老化誘導因子を調べたところ、インターロイキン6であった。このような老化様マクロファージは、T細胞応答性低下の一因として知られる免疫抑制分子アルギナーゼ-1を産生した。老化様マクロファージは、老化細胞におけるNAD不足に関連するニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)グリコヒドロラーゼであるCD38を高発現した。NAD前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)をin vitroで添加すると、マクロファージ老化様表現型の誘導が抑制され、アルギナーゼ-1の発現が抑制された。さらに、腫瘍接種後のNMNの外因性in vivo投与は、免疫不全マウス腫瘍モデルにおいて腫瘍の発生を抑制し、その後安定した増殖を示した。結論 我々は、免疫不全動物における腫瘍形成細胞の必要条件の1つを同定した。さらに、腫瘍発生細胞のごく初期段階で起こるマクロファージ老化様状態に対して、NMNを外部投与することで腫瘍増殖が抑制されることを示した。マクロファージ老化様状態によって形成される免疫抑制環境を標的としたこの治療法は、有望な新規がん治療戦略として期待される。<引用>Wada H, Otsuka R, Germeraad WTV, Murata T, Kondo T, Seino KI. Tumor cell-induced macrophage senescence plays a pivotal role in tumor initiation followed by stable growth in immunocompetent condition. J Immunother Cancer. 2023 Nov;11(11):e006677. doi: 10.1136/jitc-2023-006677. PMID: 37963635.2.Nicotinamide mononucleotide impacts HIV-1 infection by modulating immune activation in T lymphocytes and humanized mice背景HIV-1に関連した免疫活性化は、CD4+ T細胞の枯渇と後天性免疫不全症候群の発症を促進する。我々は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)補酵素の直接の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)が、HIV-1感染時のCD4+ T細胞の調節に果たす役割を明らかにすることを目的とした。方法In vitro HIV-1感染細胞、再活性化患者由来細胞、およびHIV-1感染ヒト化マウスを含むCD4+ T細胞において、NMN処理下でHIV-1統合DNAまたは転写RNA、細胞内p24蛋白質、およびT細胞活性化マーカーを調べた。CD4+T細胞に対するNMNの効果を調べるために、RNA-seqおよびCyTOF解析が用いられた。所見我々は、NMNが細胞内NAD量を増加させ、その結果、感染CD4+ T細胞、特に活性化CD25+CD4+ T細胞におけるHIV-1 p24産生および増殖が抑制されることを見出した。NMNはまた、cART治療を受けたHIV-1感染者(PLWH)由来の再活性化した安静時CD4+ T細胞におけるCD25の発現を阻害した。HIV-1感染ヒト化マウスでは、CD4+ T細胞の頻度は、cARTまたはNMN単独と比較して、cARTとNMNの併用治療によって有意に再構成され、これはCD4+ T細胞の過活性化の抑制と相関していた。解釈我々の結果は、HIV-1感染中のCD4+ T細胞の活性化におけるNMNの抑制的役割を強調するものである。この結果は、PLWHにおけるcARTとの併用療法の可能性として、NMNの今後の臨床研究を保証するものである。<引用>Mo Y, Yue M, Yim LY, Zhou R, Yu C, Peng Q, Zhou Y, Luk TY, Lui GC, Huang H, Lim CYH, Wang H, Liu L, Sun H, Wang J, Song Y, Chen Z. Nicotinamide mononucleotide impacts HIV-1 infection by modulating immune activation in T lymphocytes and humanized mice. EBioMedicine. 2023 Nov 17;98:104877. doi: 10.1016/j.ebiom.2023.104877. Epub ahead of print. PMID: 37980794.3.In vitro digestion under simulated saliva, gastric and small intestinal conditions and fermentation of nicotinamide mononucleotide, and its effects on the gut microbiotaニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)はビタミンB3の誘導体であり、ヒトの体内で多くの代謝反応に重要な役割を果たし、免疫と代謝の両方に複雑に関連している。しかしながら、NMNの腸内代謝経路や、NMNと腸内細菌叢、SCFAsとの関係については、これまで不明な点が多かった。本研究では、唾液、胃、小腸の模擬環境におけるNMNの消化を調べるとともに、試験管内発酵モデルを用いてNMNとヒト腸内細菌叢との相互作用を探った。NMNは、ニコチンアミドリボース(NR)、ニコチンアミド(NAM)、リボースへと徐々に分解され、ナイアシン酸(NA)は微生物叢による加水分解と代謝により最終分解産物となった。NMNはヒトの腸内細菌叢によって摂取され、発酵速度は遅かった。ヒト腸内細菌がNMNを摂取した結果、プロピオン酸および酪酸の濃度は、ブランク対照群と比較してそれぞれ88%および23%増加し、有益な腸内細菌(ビフィドバクテリウム、ファスコラクトバクテリウム、フェーカリバクテリウム、アリスティペス)の増殖は著しく増加したが、いくつかの有害な細菌(Sutterella、Desulfovibrio、Pseudomonas)の増殖は激減した。これらの知見は、腸内におけるNMNの代謝過程を示すものであり、NMN、SCFAs、腸内細菌叢の関係を詳しく説明するものである。NMNは、腸内環境を改善するプレバイオティクスの可能性がある。<引用>Zhaocheng Tang, Peng Bao, Xitie Ling, Zeyu Qiu, Baolong Zhang, Tingting Hao,In vitro digestion under simulated saliva, gastric and small intestinal conditions and fermentation of nicotinamide mononucleotide, and its effects on the gut microbiota,Food Research International,2023,113779,ISSN 0963-9969, 
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