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  • 2023.11.10.Fri

    「サイエンスヘルスケア講座」再生医療とNMNの可能性について開催のご案内

    「サイエンスヘルスケア講座」再生医療とNMNの可能性について開催のご案内

    2023年11月21日(火)17:30「サイエンスヘルスケア講座」再生医療とNMNの可能性についてセミナーの開催が決定いたしました。詳細は下記をご確認ください。「サイエンスヘルスケア講座」人生100歳時代
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  • 2023.11.03.Fri

    2023年10月の最新新着情報  NMN機能性食品開発協会 橋本圭司

    2023年10月の最新新着情報  NMN機能性食品開発協会 橋本圭司

    10月では以下の最新情報をご紹介します。① NMNがヒト骨細胞培養において老化促進細胞を減少させ、骨形成を促すことが示されました。また、骨粗鬆症モデルのマウスにNMNを注射すると骨量が増大することが確認されました。以下研究の詳細です。1.私たちの骨は年齢とともに骨量や骨密度が低下し、その結果骨折の原因となります。特に骨粗鬆症は現代において、悩まされている人も多く、改善するための方法が模索されています。本研究では、NMNは、老化によって増える骨を作る細胞の老化(セネッセンス)を減らし、骨を作る細胞の分化を促進することが人間の細胞培養で示されました。また、NMNは、骨粗しょう症のマウスモデルに注射すると、骨量が増加することが示された。その結果NMNは、骨粗しょう症の予防や治療に有効な候補薬となる可能性があると結論づけられています。表題:Nicotinamide Mononucleotide Alleviates Osteoblast Senescence Induction and Promotes Bone Healing in Osteoporotic Mice<地域>オーストラリア・シドニー大学<対象>ヒト細胞、骨粗鬆症マウス<引用>ZuFu Lu, Liting Jiang, Pooria Lesani, WenJie Zhang, Ning Li, Danyang Luo, Yusi Li, Yulin Ye, Ji Bian, Guocheng Wang, Colin R Dunstan, XinQuan Jiang, Hala Zreiqat, Nicotinamide Mononucleotide Alleviates Osteoblast Senescence Induction and Promotes Bone Healing in Osteoporotic Mice, The Journals of Gerontology: Series A, Volume 78, Issue 2, February 2023, Pages 186–194, https://doi.org/10.1093/gerona/glac175<URL>https://academic.oup.com/biomedgerontology/article-abstract/78/2/186/6678612?redirectedFrom=fulltext<注目ポイント>骨折の再生等、これまでも骨とNMNに着目した研究を取り上げてきました。本件ではヒト細胞とマウスを使い、作用機序含めて調べているため、今後の高齢社会における課題の一つである骨粗鬆症への対策としての可能性を示しています。――以下、研究、トピックの詳細(翻訳)――<研究>1. Nicotinamide Mononucleotide Alleviates Osteoblast Senescence Induction and Promotes Bone Healing in Osteoporotic Mice要約蓄積した老化細胞と闘い、高齢者の骨粗鬆症性骨折を治癒させることは、依然として重要な課題である。NAD+の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、老化関連障害を緩和する優れた候補物質である。しかしながら、NMNが老化細胞の誘導を緩和し、骨粗鬆症性骨折の治癒を促進できるかどうかは不明である。ここで我々は、NMN投与がヒト初代骨芽細胞(HOBs)に対する腫瘍壊死因子α(TNF-α)の影響(老化細胞誘導、骨形成分化能の低下、細胞内NAD+およびNADHレベル)を部分的に逆転させることを示した。メカニズム的には、NMNはTNF-αによって誘導されたHOBのミトコンドリア機能障害を回復させ、それはミトコンドリア膜電位の上昇、反応性酸化種およびミトコンドリア量の減少によって証明された。NMNはまた、P62の発現をダウンレギュレートし、軽鎖3B-IIタンパク質の発現をアップレギュレートすることによって、マイトファジー活性を増加させる。さらに、HOBに対するNMNの細胞老化防止効果は、マイトファジー阻害剤(バフィロマイシンA1)によって軽減される。In vivoでは、NMNの補給は成長板における老化細胞の誘導を減衰させ、卵巣摘出マウスモデルにおける骨粗鬆症を部分的に予防し、骨粗鬆症マウスの骨治癒を促進した。我々は、NMNが高齢者の骨折治癒能力を高める新規かつ有望な治療候補となりうると結論付けた。<引用>ZuFu Lu, Liting Jiang, Pooria Lesani, WenJie Zhang, Ning Li, Danyang Luo, Yusi Li, Yulin Ye, Ji Bian, Guocheng Wang, Colin R Dunstan, XinQuan Jiang, Hala Zreiqat, Nicotinamide Mononucleotide Alleviates Osteoblast Senescence Induction and Promotes Bone Healing in Osteoporotic Mice, The Journals of Gerontology: Series A, Volume 78, Issue 2, February 2023, Pages 186–194, https://doi.org/10.1093/gerona/glac175
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